"イケてる"という言葉をあまり使ったことがない。というかよくわからない。決してチャラいイメージの言葉だからではない。

曖昧な表現過ぎて形容するのが苦手な人の表現のリーサルウェポンのような存在、だと思ってる。ま、でもそれも表現の一つかと捉えてもいます。

ただマイノリティに向けた自分のデザインがこの"イケてる"という言葉にあてはまるデザインではないということだけは頷ける。

自分のデザイン、バックグラウンドに自信がなかった。

人に誇れる自慢できるキャリアが欲しかった。

けど今はそういう無い物ねだりではなくてただ楽しいのだ。

自分のブランドなりのチョアジャケットならぬチョアブルゾンを作りたかった。CARTER YOUNGのアウターなんかを見てるとチョアジャケットのデザインの良いところを盗んでヘムの数センチ上にフラップ付きのポケットを付けたりしたり、、、、。

そんなこんなでデザインを進めているうちに行き着いたのがチョアジャケットではなくナイロン素材のキモチ長めの持ち出しのデザインが目につく2トーンカラーのハリントンジャケットがここに出来上がった。あ、ちょっと凝ったスタッフジャンパーとでも言うのだろうか？

ポケットのディティールのデザインとかレイアウトの面ではA-2のタイプのフライトジャケットなんかの要素も入っているかもです。中綿は入ってませんが、、、。

私物で着てるベースとなったサンプルはどうしても衿に肌が触れ白い色の生地なので黄ばみが目立ってしまうのでそこにリブニットを仕込みました。この黄ばみがなかなか落ちない。内ポケットもあり、少しは利便性がプラスされたかな？

ベースの生地も独特のハリのあるこの生地でなければだせない中綿を入れたときのボリュームをその生地のみのシルエットで出せるもの。

2025.05